名称 | 主な内容 | 保護者が共感するポイント | よくある生徒のつまずき例 |
① 授業姿勢習慣層 | 授業中の板書・発言・姿勢・メモの質 | 「提出物よりもまず授業の様子が見られている」 | メモをとっていない/発言ゼロ/居眠りが印象に残る |
② 提出物評価層 | ノート・ワーク・プリントの期限/丁寧さ | 「出した“だけ”では評価されない」ことに気づける | 提出はするが字が雑・空欄が多い・期限を守れない |
③ 小テスト対策層 | 英単語・計算・漢字・理社語句などの確認テスト対策 | 「この点数が“積み重なって”内申に響いていた」 | 暗記していないまま受ける/勘で書いて終わり |
④ 定期テスト戦略層 | 各教科の出題傾向と点の取りどころの見極め | 「全部やる」ではなく「得点源を優先する」視点に共感 | 満遍なく学習して効率が悪く、出題の重点を外す |
⑤ 観点別評価対応層 | 思考力/関心・意欲・態度/技能の3観点に対応する学習活動 | 「内申は“点数”だけでなく“態度”でも決まる」ことが見える | 実験や作文などの活動を軽視/活動記録に穴が多い |
⑥ 自己管理・調整層 | 提出物・テスト勉強・授業参加を計画的に管理する習慣 | 「やってるのに点につながらない」を“やり方”から直す | 直前だけ詰め込む/忘れ物や提出漏れが頻発する |
【① 授業姿勢習慣層:「見えない評価」が内申の土台をつくる】
内申点が思ったように伸びない生徒の多くに共通するのが、「授業中の様子」に対する意識の低さです。学校の先生が最初に評価するのは、実は提出物やテストよりも**“授業中の様子”=リアルタイムの姿勢・反応・参加態度**です。この層では、板書の写し方、発言の有無、メモや質問の質など、先生の目に「この子はよく授業を受けているな」と映る行動をトレーニングします。たとえば、目を見て話を聞く、手を挙げて発言する、要点に印をつけてメモする、といった行為はすべて「関心・意欲・態度」の評価対象となります。しかし生徒本人は「黙って聞いていればいい」と思い込んでおり、何もアピールしないまま授業時間を過ごしてしまうことが多いのです。保護者の方からは、「テストの点は悪くないのに内申が低い」と疑問の声をいただきますが、そこには“授業中の可視化された積極性”が欠けているケースがよく見られます。この層では、ただ“まじめに聞いている”ではなく、“まじめに聞いていることが伝わる”ような態度の取り方を習慣化することで、内申点アップの土台をしっかりと築いていきます。
【② 提出物評価層:「出した」だけでは評価されない“内容と質”の差を埋める】
内申点を上げるうえで、提出物の扱い方は大きなポイントです。多くの生徒や保護者が「ちゃんと出しているのに、なぜか評価が低い」と疑問に思うところですが、実は先生は提出物の“中身”や“提出タイミング”、“丁寧さや意欲”までも評価の対象としているのです。この層では、ワーク・プリント・ノートの「見た目」と「中身」に対する改善を行います。たとえば、ただ答えを埋めるだけでなく、解き直しをしているか、間違えた問題に印がついているか、欄外に一言メモを書いているか——こうした“プラスアルファ”が「主体的に学んでいる」という証拠になります。また、期日を守る力も重要です。提出期限を過ぎた、書き忘れがあった、などの行動は小さなことであっても印象に残りやすく、「この子は評価しにくい」と思われる原因になってしまいます。保護者にとっては、「提出してるんだから大丈夫でしょ」と思っていたことが、“評価には届いていない”という事実に気づくきっかけになります。この層では、「出す」ことの先にある「評価される提出」を実現するための習慣づけを行います。
【③ 小テスト対策層:細かい確認テストが“ジワジワ”内申に効く】
内申点の決定には、定期テストだけでなく、授業内で行われる小テスト・単元確認テストの積み重ねが大きな影響を及ぼします。多くの生徒は、これらの小テストを「ただの授業の一環」と軽視しがちですが、先生はこれを“日常の学習態度の表れ”として見ています。この層では、英単語・漢字・計算・理社語句などの確認テストを確実に取れるようにする訓練を行います。たとえば、毎週の漢字テストで合格点を取り続けることで「継続して努力できる生徒」と評価されますし、理社の語句テストでケアレスミスが目立てば「細かいところで詰めが甘い」と印象が下がってしまいます。また、小テストは「やれば取れる」内容が多いため、点数が悪いと“やっていない証拠”とみなされがちです。保護者にとっては、「うちの子、テストの点はまずまずなのに、なぜ通知表が低いの?」という疑問の答えがこの層にあります。毎週の積み重ねが評価に直結しているという現実を伝えることで、家庭でも意識が変わります。この層の対策によって、“努力の継続”をスコアとして見える形にし、内申点アップへの安定した流れを作ります。
【④ 定期テスト戦略層:テスト全体の“得点設計”で内申評価を安定させる】
定期テストの点数は、内申点に直結する最大の評価項目です。ただし、単に「平均点以上を目指す」だけでは不十分で、「どこで点を取るか」「どの配点に力を注ぐか」まで考えたテスト戦略が、評価を安定させるカギとなります。この層では、各教科におけるテストの構成や配点傾向を把握したうえで、得点を取りやすい設問に絞った重点学習や、ミスの出やすい設問パターンの分析と対策を行います。たとえば、英語ではリスニングを捨てて記述に集中するのではなく、「記号問題を確実に」「英作文の構成を押さえる」といった“勝ち筋”をつくる指導を展開します。数学でも、証明問題や文章題の“部分点の取り方”まで踏み込んで得点を積み上げる工夫を行います。保護者の多くは、「勉強していたのに思ったより点が取れなかった」という結果にモヤモヤすることがありますが、実はこれは“勉強の質”ではなく“戦い方の設計”にズレがあったケースがほとんどです。この層のトレーニングを通じて、テストで安定して高得点を狙える子に変化し、それがそのまま内申点アップにつながります。
【⑤ 観点別評価対応層:「点数以外の評価」まで意識して動ける子に育てる】
近年の通知表評価では、「知識・技能」だけでなく「思考・判断・表現」や「主体的に学習に取り組む態度」など、観点別の評価基準が導入されています。この層では、そうした観点に合わせて日常の学習姿勢や取り組み内容を調整し、「点数以外の部分」でも高く評価されるよう指導します。たとえば理科の実験レポートで、結果の記録だけでなく「自分の考察を一言加える」ことで思考力が評価されますし、国語の作文で「推敲のあとが見える」ことが表現力の高さとして加点されることもあります。社会では授業中に資料を使って調べた内容を発表する姿勢そのものが“主体性”とみなされます。こうした取り組みは、見よう見まねではできず、「観点が何を求めているか」を理解したうえで動けるようになることが重要です。保護者の視点では、「点数が悪くないのに通知表が『B』だった」という場面に遭遇しがちですが、それはこの“観点評価”に届いていなかったからかもしれません。この層の取り組みを通じて、子どもたちは「テストに出ない部分にも先生の目がある」ことを知り、日々の学習活動の質そのものが変わっていきます。
【⑥ 自己管理・調整層:忘れ物・提出漏れを防ぐ“習慣としくみ”を整える】
内申点を確実に上げていくには、学力ややる気だけでなく、日々の行動を安定させる“自己管理能力”が必要不可欠です。たとえテストや提出物の質が高くても、「忘れ物が多い」「課題提出がギリギリ」「プリントをよくなくす」といった行動の不安定さがあると、先生の評価に大きく響いてしまいます。この層では、学習スケジュール・提出物・持ち物・小テスト準備などを、生徒が自分でコントロールできるようにサポートしていきます。具体的には、提出物チェック表や“やることメモ”、テスト逆算スケジュールの立て方など、行動を可視化・管理する仕組みを身につけさせます。また、「1週間先の予定を立て、必要な準備を自分で逆算する」といった習慣も並行して育てます。保護者の多くが「うちの子は真面目だけど、なんだか抜けてる」と感じるのは、この“行動管理”の段階が育っていないからです。この層を丁寧に指導することで、生徒は「勉強してるのに内申が伸びない」から、「全部の行動で評価される子」へと確実に進化していきます。地味ですが、最も効果が持続する“内申安定層”です。
9教科内申点アップ
都立高校入試には二つの入試制度があります。
都立高校入試は、二つの入試制度があります。
推薦とは、調査書、面接、作文や小論文の結果で合否が決まります。一般推薦、理数等特別推薦、文化・スポーツ等特別推薦があります。
一般第一次募集では学力検査を行います。
一般第二次募集は、第一次募集を行い、入学手続き者数が募集人員に満たない高校が行います。
一般分割募集とはあらかじめ募集人数を分割して、2回に分けて行う募集です。
推薦入試について
都立高校においては、調査書における観点別学習状況の評価(27観点)または評定(9教科)のどちらかを採用します。
一般推薦、理数等特別推薦、文化・スポーツ等特別推薦があります。
自己PRカードを提出します(点数化はしません)
個人面接、小論文・作文を課し、それぞれ点数化して合否を決定します。
総合成績の配点比率例
一般入試について
応募資格
中学3年生、または卒業者
出願方法
1校のみ(立川高校創造理数科が第一志望の場合は立川普通科を第二志望とすることが出来ます)
出願手続
入学願書、考査料、調査書、自己PRカードが必要です。
志願変更
願書提出後1回限り志望変更ができます。
学力検査
原則5教科 各教科100点満点です。
特定の科目に傾斜配点を行う場合があります(国際高校英語2倍)
自校作成問題実施校
自校作成問題とは、一部の学校で独自に作成した検査問題です。
自校作成問題実施校
日比谷高校、西高校、国立高校、立川高校、新宿高校、青山高校、戸山高校、国分寺高校、八王子東高校、墨田川高校 |
選考
原則として調査書、学力検査を総合した成績により行います。
学力検査と調査書の比率
第一次募集、分割前期 7:3
第二次募集、分割後期 6:4
合計1000点満点
調査書点の換算方法
5教科入試は65点満点を300点に換算します。
学力検査と調査書の比率7:3
56÷65×300=258
調査書点は258点
英語スピーキングテスト
中学校英語スピーキングテスト(ESAT-J)の結果を第一次募集、分割前期の選抜に活用します。
結果は6段階で20点満点に置き換えます。
スピーキングテスト対策について(無料)
当塾では、「中学校英語スピーキングテスト(ESAT-J)」の対策授業を行います。
令和4年度は、都内公立中学校3年生全員が「中学校英語スピーキングテスト(ESAT-J)」を受け、その結果が都立高校入試に活用されました。(実施日:令和4年11月27日(日))
スピーキングテストの結果は、AからFまでの6段階で評価され、生徒の調査書に記載されます。調査書は、生徒の志願先の都立高等学校へ提出され、20点満点の点数として入試得点に加算されます。
スピーキングテストの対策内容
スピーキングテストの問題は「英文を読み上げる」「質問聞いて応答する/意図を伝える」「ストーリーを英語で話す」「自分の意見を述べる」という形式の4つのパートに分かれています。
都立スピーキングテストの仕様や評価基準について、生徒一人ひとりに詳しく解説、演習を進めます。本番において20点満点を目指すための解答方法の指導を行います。
※スピーキングテスト対策は、通常時間内もしくは時間外に行います。日程、時間については、生徒本人にお伝えいたします。
評価の点数化
学力検査の結果と調査書点、スピーキングテストの点数を合計して、総合成績を算出します。
合格者の決定
総合成績の高い順に合格者を決めます。
1 内申点アップの内容
入試において、第一志望校合格に最も大切な基盤は、当塾としては内申と考えています。
このことは、簡単そうに見えて非常に奥の深い課題であると、当塾では考えております。
一番の課題は、「定期テストの点数はいいのに内申は上がらない」というお声や、内申の取り方がよくわからないというお声です。
内申は、定量的評価と定性的評価の組み合わせのため、どうしても保護者様や生徒様から見て分析しにくい部分があるのは事実です。それでは、内申の評価方法について、説明させていただきます。
内申には、3つの評価方法があります。
「知識・技能」
「思考・判断・表現」
「主体的に学習に取り組む態度」
の3つです。
9教科それぞれが上記の3つの評価方法に分かれ、さらにA、B、Cの3つの評価が行われます。
内申アップの構成
2 内申アップのメリット
都立高校入試における「調査書」と、「入試得点」の点数の付け方、計算方法を、しっかり確認することが重要です。
A 都立高校入試得点の計算方法
都立高校の入試得点計算方法を下記に記させていただきます。
B 3割の内申が入試に大きく影響
東京都の入試配点の比率は7対3、すなわち入試得点は7割、内申は3割です。
一見すると、7割の入試得点の方が大きな得点源に見えるので、どうしても3割の内申に対して軽く見てしまう可能性があります。
「内申の得点源は3割しかないのだから、7割の入試で挽回すればいい」と思い、内申を軽視してしまうのです。
しかし、1、2年生において内申を確保することは、同時に入試においての基礎学力を養成します。私たちはこのことを「目に見えない力」と名付けております.
この「目に見えない力」は、入試において一見繋がってないように見えて、3年生の学習内容と繋がっています。1、2年時に基礎学力を完成させておくと、3年生において余裕ある時間配分の勉強を行うことができるため、より一層第一志望校の合格確率が上がります。
それではこの今申し上げた調査書の得点源とは一体何かとお話をさせていただきます。
計算方法に書かれている通り、このことは中学3年生の生徒も「え、そうだったんだ」と気づく生徒がいるので書かせていただきます。
C 内申は得点源4.61点~9.23点
英数国理社の5教科が1アップした場合、入試得点に換算すると4.61点上がる計算になります。
技音美体が1アップすると、実技4教科の内申は2倍で計算されるため、9.23点アップします。
英数国理社が1アップした得点源4.61というのは、国語の漢字であればおよそ2.5問、もしくは数学の計算問題なら1問正解したことになります。
合否のラインは、この5点の中にあることもあります。この5点のボーダーラインに生徒が集中するからです。
技音美体の実技4教科の9.23点アップというのは、国語の記述問題1問分、もしくは英語の英作文問題にも匹敵します。
日ごろ指導するにあたって私たちが思うのは、入試問題は一問一答のような基本問題のケアレスミスで失点したり、幅広く表現力や判断力が問われる記述問題のような配点率が高い問題の苦手さによって、得点の差が出ます。
内申を1獲得できるということは、上記の点数が最初から加算されるわけですから、非常に余裕ある展開になります。
1年間の勉強で考えると、やはり得点源を確実に持つことによって自分の苦手な科目もフォローすることができます。
D 推薦の内申は5割
もう一つ大切なのは、内申の推薦における比重の高さです。
旧東京9学区の国分寺高校、武蔵野北高校や清瀬、小平、田無等の推薦得点は、900点満点の学校や800点満点の学校があります。(その分類分けは下記に記しておりますのでご覧になって下さい)
例えば、国分寺高校と武蔵野北高校においての小論文や面接の点数は異なります。配点率も異なれば満点の数字も違います。
ここで一番気を付けるべきことは、一般入試においての内申の比重は3割だったのが、推薦では5割となることです。
内申は、1点上がるごとに入試においての点数の差が4.61点から9.23点まで跳ね上がると共に、推薦で5割の比重なのです。
つまり内申で大きく差をつけることができるということなのです。
中学3年生から入会する生徒たちにこの話をすると、最もびっくりすることの一つです。
もう一度改めて言いますと、「学力考査だけに集中すればいい」「所詮勉強とは点数だから後から挽回できるんだ」と思う生徒たちは、内申による底上げの得点源がないため、苦手科目の克服に大きな時間が取れず、得意な科目ばかりを追求し、5科目のバランスが壊れてしまうことが多々あるのです。
E 内申アップ、理科・社会90以上を獲得 → 第一志望校に合格する
国立・立川・国分寺においての自校作成校合格は、 1学期内申5を取り入試において理科・社会を90点以上取ることが最大の合格戦略です。
英数国理社の入試においては、理科・社会を90以上取ることが非常に重要です。
理科・社会は自校作成問題出題校、共通入試校ともに同じなので、高得点を目指しやすく、入試の得点源になる可能性が高い科目です。
たとえば、内申がオール5で国立高校を受験する場合、理科・社会を90点取れば、英数国は合計148点が目安となります。平均、目安50点で合格します。
都立高校の学力検査得点の目安を書かせていただきます。
F 都立高校学力検査得点 目安表
入試得点 理語90、社会90獲得を想定した場合、英数国の合計点
国分寺高校においては105点が目安となってきます。
これらはあくまで目安ですが、このように国分寺高校の英数国が105点とするならば、1科目平均40点が合格の目安となり、内申を重視することがいかに得策であることかがお分かりになると思います。
Vサポートグロウスとしては、この「内申の獲得ノウハウ」と「理科・社会90点以上獲得を目指すオリジナルプリント」を駆使して、都立高校合格を目指します。
早期に内申を確保し、理科・社会を90点以上取る力を養成すれば、後半の受験対策において時間配分を英数国に費やすことができます。
このことを大きな戦略として私たち塾は考えています。
入試得点の勉強もさることながら、私たちVサポートグロウスは、生徒と伴走するように、授業時において注意喚起を施します。
例えば「提出物」や「字を丁寧に書くこと」、そして「粘り強く考える」ということお伝えすることによって、生徒たち必ず第一志望校に合格することをお手伝いしたいと思っております。