観点/タイプ | 成績が上がらない人 | 成績が上がる人 |
範囲表の読み方 | とりあえずもらって終わり。形式だけ確認して活用しない。 | 範囲表にマーカーやメモで「いつ・どこまで・何が出るか」を細かく書き込む。 |
出題意図の理解 | 「とりあえず全部やる」か「どこが大事かわからない」状態で進めてしまう。 | 先生の板書や授業中の強調・繰り返し説明をヒントに「出るポイント」を予測して整理。 |
ノート・教科書の使い方 | 教科書・ノート・ワークをバラバラに使っていて、整理されていない。 | ノートに「教科書ページ」や「ワーク番号」を対応させ、範囲ごとの知識を統合して使う。 |
出題される箇所の見極め | 範囲が広くても全ページ均等に勉強してしまい、効率が悪い。 | 授業で扱った場所/テスト範囲内でも「出されやすい・出されにくい」を判断して重点配分。 |
範囲に対する初期アクション | ワークを開くのが遅い・何から始めればいいかわからず時間を浪費する。 | 「まず範囲にマーカー」「ノート・ワークの対応整理」「出題予測」から取りかかる。 |
試験範囲の見える化
🔷 範囲表の読み方:「見るだけ」か「活用する」か
成績が上がらない生徒は、テスト範囲表を受け取って終わりにしてしまうことが多いです。
とりあえず「配られたから保管する」だけで、どこを見れば何がわかるかを意識していません。
一方、成績が上がる生徒は、範囲表を「学習設計の設計図」として活用しています。
ページ番号・範囲の開始終了・配布プリントの確認などにマーカーやメモを入れ、「何を」「どこまで」「どの教材で」やるかを明確にしてから勉強に入ります。
🔷 出題意図の理解:「全部やる」は非効率
上がらない人の多くは、「出るところがよくわからないから全部やっておこう」と言います。
しかしこの“全部やる”が落とし穴で、重要な箇所に集中できず、時間切れになりがちです。
成績が上がる生徒は、**先生の授業中の発言・板書・強調ポイントから「出やすい内容」**をしっかり拾い、
出題の優先度を自分で整理する習慣ができています。
たとえば、先生が授業中に「ここは重要だからマーカーしてね」と言った場所に印をつけ、
そこを中心に復習を組み立てるなど、“出る側の視点”で考える姿勢が見られます。
🔷 ノート・教科書・ワークの使い方:連携できているか
ノートやワーク、教科書がバラバラで管理されていると、どこが試験範囲か頭に入りません。
成績が伸び悩む生徒は、ノートに日付や単元しか書いておらず、テスト範囲の中での位置づけが曖昧になっています。
反対に、成績が上がる生徒は、ノートに「教科書ページ」「ワーク番号」「プリント名」などを対応させて記録しており、
「この問題はこの授業でやった内容だ」とすぐに結びつけることができます。
つまり、教材を“横断的にリンク”させる力が、範囲を整理する第一歩です。
🔷 出題される箇所の見極め:全ページ平等にやる必要はない
範囲内にあるからといって、全ページを同じ力で勉強していては時間が足りません。
上がらない人は「全部出るんでしょ?」と一律に進めてしまいがちですが、
実際は「授業で扱った内容」「宿題や小テストに出た範囲」「板書が多かった部分」などが重点的に出される傾向があります。
成績上位層はこの傾向を掴み、**“出されやすい内容に絞って深くやる”**という戦略的な時間配分ができています。
これが「同じ時間でも点が取れる人」の共通点です。
🔷 範囲を見たあとの初期アクション:動き出しの早さが差をつける
範囲が配られてから最初にどう動くかで、その後の点数に大きな差が出ます。
伸び悩む生徒は、「何から手をつければいいかわからない」「ワークを開くのが遅い」という傾向があり、
実際に動き出すまでに1~2日ロスしてしまうこともあります。
一方、成績が上がる人は、「とにかく範囲にマーカー」「ノートとワークの対応を整理」「すぐに1教科だけでも取りかかる」という初動が早いです。
この“動きの早さ × 情報の整理力”の差が、後半でじわじわと点数差につながっていきます。