個別指導 一人ひとり質問しやすい

 

主な内容 よくあるつまずき例
① 信頼関係形成 先生の表情や声かけで「質問しても大丈夫」と思える関係をつくる 聞きたいけど緊張して言えない/嫌われそうで黙ってしまう
② 質問誘導設計 「質問してもいいよ」「ここ気になるよね?」という雰囲気づくり 何を質問すればいいか分からない/そもそも思いつかない
③ 小分け説明・確認 「ここまではOK?」と途中で区切って確認しながら進む 途中で分からなくなっても、言い出せずそのまま進んでしまう
④ 間違えやすさ共有 「みんながよく間違えるポイント」を先生が先に伝えてくれる 自分だけできないと思って不安になり、質問をあきらめる
⑤ 再質問・確認促進 「もう一回聞いても大丈夫」と何度も質問できる雰囲気がある 同じことを聞いて迷惑かなと思って黙ってしまう
⑥ 自己発問育成 「ここ、なんでこうなるの?」と自分から質問する習慣が身につく ずっと受け身のまま授業が終わり、家で困ってしまう

① 信頼関係形成 この先生になら話せると思える

勉強でわからないところが出てきたとき、すぐに質問できるかどうかはとても大切です。でも、「先生、ちょっとこわいかも…」「こんなこと聞いたら変に思われるかな」と思ってしまって、質問をあきらめてしまう人も多いのではないでしょうか? この層では、先生と安心して話せる関係を少しずつ作っていくことを大事にします。個別指導では、先生が「こんにちは」「調子どう?」といった日常の声かけや、やさしい表情、話しやすい雰囲気を意識してくれます。そうしたやりとりを何回もくり返すことで、「この先生なら聞いても大丈夫」と感じられるようになります。信頼関係ができてくると、「わからないけど聞けない」が「ちょっと聞いてみよう」に変わります。質問する勇気は、いきなりは出ません。でも、「この人にだったら言ってもいい」と思える先生がそばにいることが、その一歩を支えてくれます。

② 質問誘導設計 質問しやすい空気があると感じる

「質問してもいいよ」と言われても、本当に聞いていいのか不安になってしまうこと、ありませんか? また、「何を質問すればいいか分からない」「そもそも質問が思いつかない」こともありますよね。この層では、“質問してもいい雰囲気”や“質問を自然に引き出す工夫”がある空間で勉強をすることで、質問するハードルを下げていきます。たとえば先生が、「ここ、ちょっと引っかかりやすいところだけど大丈夫そう?」とか「この部分、ちょっとわかりにくかったよね?」と先に声をかけてくれると、「あ、実はそこが分からなかった…」と言いやすくなります。個別指導では、こうした“問いかけ”や“誘いかけ”を自然にしてくれるので、質問することが当たり前の空気になります。「質問は特別なことじゃない」「自分のためにどんどん聞いていい」――そんな感覚が持てるようになるのが、この層のねらいです。

③ 小分け説明・確認 説明を途中で止めて聞き返せる

授業を受けていて、「最初は分かってたのに、途中で分からなくなった…」そんな経験、ありますよね。でも集団授業では、「今さら止めてとは言えない」と思ってそのまま聞き流してしまうことも。この層では、説明を細かく区切って確認しながら進めてもらうことで、「今のところもう一回聞いていい?」と言いやすくなる力を育てます。個別指導では、先生が「ここまでどう?」「ちょっと難しかった?」と途中で話を止めて確認してくれるので、わからないまま放っておかれることがありません。「あ、ちょっとここがあいまいかも…」と自分でも気づけるようになりますし、「一度止めていいんだ」という安心感があるから、質問のタイミングを逃しません。分からなくなったときに、その場ですぐ確認できることは、理解を深めるうえでとても大切です。「黙って流れる」から「途中で止めて聞ける」へ。その切り替えができるのがこの層です。

④ 間違えやすさ共有 よくあるまちがいを聞いて安心できる

「みんなはわかってるのに、自分だけできてない気がする…」そう思ってしまって、質問できなくなっていませんか? 実はそれ、よくある“つまずき”です。この層では、先生のほうから「この部分、みんなよく間違えるよ」と教えてもらうことで、「自分だけじゃないんだ」と安心しながら質問できる力を育てます。たとえば、「この問題、計算式の書き方をまちがえる子が多いよ」「ここの単語は見落とす人が多いんだよ」と先に教えてもらえると、「あ、自分だけじゃないのか」「聞いていいんだな」と気がラクになります。個別指導では、先生が今までにたくさんの生徒を見てきた経験から、“つまずきやすいポイント”を前もって伝えてくれます。そうすることで、生徒が「聞きにくい」と感じる前に、「これって、みんな間違えやすいんですか?」と自分から話し出せるようにもなります。質問への不安が減り、前向きに学べるのがこの層です。

⑤ 再質問・確認促進 何度でも聞いていいと思える

「この前も同じ質問したし、また聞いたら怒られるかも…」と感じて、分からないままにしてしまったことはありませんか? でも、勉強は1回聞いてすぐに分かることばかりではありません。この層では、「何度でも聞いていい」という雰囲気をつくり、「もう一回教えてください」が言える力を育てていきます。個別指導では、先生が「これ、もう一回説明しようか?」「遠慮しなくていいよ、何回でも聞いて」と声をかけてくれるので、質問をくり返すことに抵抗がなくなっていきます。大事なのは、“質問した回数”よりも“理解して前に進めるかどうか”。むしろ、「わかるまで何回でも聞く」ことができる人のほうが、どんどん力を伸ばしています。この層が身につくと、自分から「ちょっともう一回だけ…」と言えるようになり、分からないことをそのままにしない学び方ができます。「前にも聞いたけど、また聞く」は恥ずかしいことじゃない、それがこの層の大事な考え方です。

⑥ 自己発問育成 自分から“なぜ?”と聞ける

「先生に言われた通りに解いたけど、なんでそうなるのか分からない」「教わって終わり」で、自分から疑問を持たないまま授業が終わってしまう…そんな人はいませんか? この層では、自分の中に出てきた「なんで?」「こういうこと?」という問いを、勇気を持って先生にぶつけていく力を育てていきます。質問というのは、「分からないところを聞く」だけでなく、「もっと深く知りたい」「なぜこうなるのかを理解したい」と思ったときにも出てくるものです。個別指導では、先生が「ここ、どう思った?」「なんでこうなると思う?」と問いかけてくれるので、自分の中にも「え、なんでそうなるんだろう?」という疑問が自然と湧いてきます。そして、その疑問を言葉にできるようになると、学びの質がぐっと上がります。受け身で聞くだけの授業から、「自分から学びに行く」学習スタイルへと変わっていけるのが、この層の最大の特徴です。