項目 | 指導の方向性 | トレーニング内容例 | 生徒が得る力 | 教育的効果 | 将来への応用 |
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指導方針 | 読んだこと・考えたことを、順序立てて言葉にできるようにする | 3文記述テンプレート/「問い→答え→理由」演習/声に出して説明練習 | 思考の流れを整理して、相手に伝える“論理の型”を身につける | 国語・理社・算数の説明型問題に強くなり、記述の抵抗がなくなる | 意見文・発表・作文・志望理由などで“話せる・書ける自信”になる |
テーマ設計 | 「どう書けば伝わるか」の流れを視覚化・構造化して、考え方から指導する | 図解記述/ピラミッド型構成練習/意見と理由のカード分け | 思いつきを並べるのではなく、順番・関係性をもって伝える力を育てる | 話が飛びがちな文章がまとまり、論理的な答え方・書き方が定着する | 将来のディスカッション・企画提案・論理思考型の課題対応にも有効 |
資料活用力 | 資料や本文を読んで、答えの根拠やヒントを見つけて使う練習をする | 資料に線を引く/「どこからわかった?」発問/本文対応型の記述演習 | 根拠に基づいた表現ができるようになり、思い込みや空想の答えを防げる | 問いに対して「なぜそう言えるか」を考える習慣がつき、正答率も上がる | 情報選別力・要約力・報告スキルとして探究活動や面接・記述試験にも応用可能 |
表現手法 | 「書き出し・つなぎ・まとめ」の型を習得し、書きやすくする | 接続語演習/型別言い換え/1文記述づくり | 書くときに迷わず、相手に伝わりやすい文が書ける自信がつく | “読まれる答案”を意識した記述になり、採点者にも伝わる文章になる | プレゼン資料・志望理由・スピーチ原稿にも使える“表現型”の素地になる |
学びの接続性 | 国語だけでなく、他教科の説明・記述にも応用できる力を育てる | 算数の言葉説明/理科の根拠記述/社会の資料記述など | 「表現の型」を全教科で活用し、書くこと・話すことに一貫性が出てくる | 複数教科で記述力が安定し、成績も一緒に底上げされる | 「書ける」「説明できる」人になるための、思考表現の共通スキルとして活きる |
論理・表現を育てる読解・記述トレーニング
小学5・6年生の学びは、「知識を覚える」から一歩進み、読んだこと・考えたことを“自分の言葉で表現する力”が求められる時期に入ります。
この第2層では、以下の力を育てていきます:
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文章や資料を正確に読み取り、「なぜそうなるか」を言葉で説明する力
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問いに合った答え方(主語→理由→根拠)を自然に組み立てる練習
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自分の考えを順序立てて書いたり、話したりするトレーニング
国語だけでなく、理科・社会・算数の記述問題にもつながる「論理的な表現力」を、
テンプレート・図解・口頭説明などを活用しながら、無理なく楽しく育てます。
この段階で「思っていることを伝える練習」ができると、中学以降の記述力や面接・プレゼン力の土台になります。