「今の力を見きわめる」
「この問題はむずかしくて手が止まった」「これはもう分かっている」——こんな気持ちになったことは、きっと誰にでもあります。だからこそ、いちばん大切なのは、「今の自分が、どこまでできていて、何がまだ苦手なのか」を見つめることです。この段階では、テストの結果やふだんの問題の取りくみ方を見ながら、いま自分にちょうどいいレベルがどこなのかを先生といっしょに見つけていきます。たとえば、・「ここまではちゃんとできている」・「このあたりはちょっとあいまい」・「ここはこれから覚えていきたい」というふうに、自分の“今の場所”をはっきりさせることが、学びのスタートになります。むずかしすぎる問題ばかりだと、自信をなくしてしまいます。かんたんすぎる問題ばかりだと、力がつきにくくなります。「ちょうどいい歩幅で進む」ことが、いちばん成長につながる——このことを大切にしながら、自分に合った学び方を見つけていきます。「数学が苦手」と思っていても、くわしく見てみると、「計算はできるけど、図の問題になると分からない」「式は立てられるけど、途中でまちがえやすい」など、苦手にはいろんな形があります。この段階では、教科まるごとを「苦手」と思うのではなく、「どんなところでつまずいているか」を小さく分けて整理していきます。たとえば、英語の並びかえ問題が苦手だと思っていたけど、実は「単語の意味があいまいだった」ということもあります。先生といっしょに、どんなタイプの問題で、どこがうまくいっていて、どこがずれているのかをゆっくり見ていきます。そうすると、「全部が苦手」ではなく、「ここだけ直せば前に進める」という場所が見えてきます。苦手なところをこまかく分けて、一つずつていねいにやっていくと、「ちょっと分かるかも」「できそうかも」という自信がわいてきます。「苦手=全部ムリ」ではない。「苦手=ゆっくり分ければ、道が見える」。この見方をもつことが、この段階の大切なねらいです。
「成長の道筋をつくる」
勉強で一番うれしいのは、「これ、ちょっとむずかしかったけど、できた!」と思えたときです。この段階では、「いまの自分より、ほんの少しだけむずかしい問題」にチャレンジして、自信を少しずつ育てていきます。問題がやさしすぎると、つまらなくなったり、がんばった感じがしません。逆に、むずかしすぎると、やる気がなくなってしまいます。だからこそ、「ちょっとむずかしいけど、やればできそう」というレベルを先生と一緒に選んでいきます。たとえば、「計算問題はスラスラできるようになった」なら、「次は文章題の式の立て方に挑戦してみよう」——そんなふうに、ひとつ上の力に手を伸ばします。そして、「やってみたら、できた!」という気持ちを何回もふやしていくことで、「苦手かも…」と思っていた教科も、だんだん好きになっていきます。大切なのは、「がんばれば手が届く」と思える問題に出会うことです。この小さな背のびが、ぐんと伸びる力のもとになります。勉強をしていると、「まだ分かっていないのに、先に進んじゃった…」とか、「もう分かってるのに、同じところを何度もやっていてつまらない…」と思うことがあります。この段階では、今の自分の“分かるスピード”に合わせて、ちょうどいいテンポで勉強を進める力を育てていきます。個別指導のよいところは、まわりの人と同じスピードで進まなくてもいいことです。わかったところはスッと先に進み、分かりにくかったところは、先生と一緒にゆっくりくり返します。たとえば、「この計算、もう大丈夫だね!」と思えたら、次の単元へ進み、「ここの文法は、ちょっとあやふやかな…」と感じたら、ていねいに復習します。人それぞれ、集中できる時間も、わかるまでの時間も違います。だからこそ、自分のペースを大事にすることが、「ちゃんと分かる」ための近道なのです。「急がされることもなく、止められることもない」——そんな安心の中で進めるからこそ、自信をもって学びが続けられます。
「学び方を準備する」
「ちゃんと問題集をやってるのに、テストで思ったより点が取れない…」そんなふうに感じたことはありませんか?それは、今の自分の力に、使っている問題や課題がうまく合っていないせいかもしれません。この段階では、「今の自分にちょうどいい問題」を使って、ムリなく力をつけていく学び方を育てていきます。たとえば、市販の問題集が難しすぎて途中で止まってしまったり、かんたんすぎて考える力がつかなかったり——そんなことがよくあります。個別指導では、先生があなたの理解のレベルをしっかり見ながら、「この問題は今のタイミングでちょうどいいね」「ここは少しやさしくして、まず形を覚えよう」など、問題の内容や量を“あなた専用”に調整してくれます。ぴったりの教材を使うことで、がんばったぶんだけ“できる”が増えていきます。反対に、自分に合わない教材を続けると、時間だけがたってしまって、なかなか手ごたえが得られません。「自分に合った問題を、自分に合ったペースで」——これが、確かな力を育てていく本当の近道です。「この問題は得意だけど、あの問題になると急にできなくなる…」そんなふうに感じたことはありませんか?この段階では、「自分はどこが得意で、どこが苦手か」をちゃんと見つけて、そこから自分に合った勉強のしかたを選べる力を育てていきます。たとえば、「図や表を読むのは得意だけど、文章を読んで式を作るのは少し苦手かも」「英単語はけっこう覚えられるけど、長文になると意味が分かりにくい」——そんな“気づき”があると、どんなふうに勉強すればいいかが、自然と見えてきます。個別指導では、先生がテストのまちがい方や、授業中のようすを見ながら、「いま、何ができていて、何がまだ不安か」を一緒に見つけていきます。そこから、「この問題のやり方は、自分に合ってる」「この方法だと、ちょっとやりにくいかも」——そんなふうに、自分で自分の進み方を選べるようになっていきます。言われたとおりにやるのではなく、自分で考えて決めること。それができるようになると、勉強のやり方も変わり、結果も、気持ちの面でも大きく変わってきます。目標は、「自分の学びを、自分で準備して進める力」をもつことです。それは、この先の勉強や人生でも、ずっとあなたを支えてくれる力になるはずです。
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