個別指導②理解定着

項目 指導の方向性 トレーニング内容例 生徒が得る力 学習効果への影響 将来への応用
指導方針 単元や問題の理解を“本人の言葉で説明できる状態”にまで深める 口頭での理解確認/なぜその式になるかの説明練習/言い換え演習 知識をただ覚えるのではなく、意味をもって理解できる力 「理解したつもり」のまま進まず、ミスや誤答が減る 論理的説明力・対話力・報告スキルの基盤として有効
テーマ設計 1つの内容を小さく分割して、段階的に積み上げて理解できる構成にする スモールステップ演習/「できた・できなかった」の振り返り 少しずつ確実に進むことで「できる」が実感として積み上がる 学習意欲が持続しやすく、無理なく学力を伸ばせる 大きな課題を分割して進める設計力=プロジェクト学習にも活用可能
資料活用力 資料・図・教科書・例題などの“根拠”を使って説明・理解させる力を育てる 図表と解説の照合練習/例題の構造分解/根拠マーク付け演習 自分の解答に理由を持てるようになり、選択や記述にも強くなる 説明型設問・資料読解型問題での正答率向上に直結 複数情報を使って「説明できる」力=発表・報告・研究活動などに通じる
表現手法 思考プロセスを言語化することで、理解と表現をつなぎ、記述にも備える 考え方ノート/一問一答の理由言語化/“こう考えた”の記述訓練 曖昧さのない思考/説明の構造がある話し方・書き方の獲得 記述の基本構造を自然に理解でき、答案の説得力が上がる 話し合い・スピーチ・論理型志望理由書の準備にも直結する
学びの接続性 つまずきをその場で確認・修正し、次の層(演習・応用)へスムーズに接続させる その場ミス直し/到達確認テスト/単元→演習の導線設計 「わかったつもり」を残さず、応用に入る段階でのブレを減らす 演習層での安定得点/記述や応用にも伸びる“理解の質”が整う “基礎ができていないのに進む”を防ぐ学習姿勢の構築→長期学習にも有効

理解定着を促す個別対応型インプット指導

学習で最も多い失点要因のひとつは、**「なんとなくわかったつもりで終わってしまうこと」**です。
この第2層では、一人ひとりの反応に応じて内容を調整しながら、本質理解と反射的な解答力の両方を育てる個別型のインプット指導を行います。

具体的には、

  • 教科書レベルから応用手前までをスモールステップで分解し、つまずきを見逃さない指導設計

  • 「なぜそうなるか」を問うことで、思考プロセスを自分の言葉で説明できる状態に

  • 解き方だけでなく、その背景・理由を理解して初めて“使える知識”になることを重視

インプット型の指導であっても、個別指導では理解度のスピード・反応・つまずき方に合わせて進行を柔軟に調整できるのが強みです。
この層がしっかりしていれば、演習や応用問題に進んでもブレずに解答できるようになります。