マトリクス【難関校特化コース“構造を読む”受験戦略】

マトリクス

セクション 学びのテーマ 指導内容の中心 生徒の変化 目指す到達点
01 解答でなく“仕組み”を捉える 設問や選択肢の作りを読み解き、正しい形を再現する 問題の意図や仕掛けに気づくようになる 出題意図を読んで組み立てられる「設計型の思考者」になる
02 出題者の視点で問い直す 設問の構造を分解し、再構成するトレーニング 問いを作る側の視点を持てるようになる 問いの設計意図を逆再構成できる
03 採点基準を逆算する 評価軸・減点ポイント・採点ロジックを理解する 書き方が変わる/評価されるための構成を意識できるようになる 「採点者にとって読みやすい答案」を戦略的に作れるようになる
04 5メソッドで“情報処理”を変える 要素分解・配線・思考経路の再設計・視点切り替え・再出題 与えられた情報を自在に操作し、論理を編成できるようになる どんな形式の設問にも柔軟に対応できる“処理型の思考力”を得る
05 変化に対応できる読み方を身につける 設問の型が変わっても中身の読み取りルールで判断する 未知の問題形式にも動じなくなる/「問い方」に注目できるようになる 思考の形式ではなく“読み取りの軸”で世界と向き合える知性を育てる

再設計マトリクス

🔢Unit 📌再設計の視点 ✖従来型との違い 🌱育つ力(学力の変化) 🎯評価軸へのアプローチ
01|構造読解力 問題・設問そのものを“読解対象”とする 「設問=質問」→「設問=思考の設計装置」 問題の“誘導構造”を読解し、論点の起点を見抜く力 設問の分解→構成順序の逆算
02|出題者視点 出題者の“視点操作”や“制御構造”に注目する 「何を問われてるか」→「なぜこの問いか」 問いを作る側のロジックを再現する力 設問の再構成・視点スロット訓練
03|評価構造可視化 採点基準の裏にある「評価構造」を図解・再現 「正しさ重視」→「評価軸との一致が重要」 記述答案を“採点基準に乗せて書く”力 採点ロールプレイ/加点モデル分析
04|構造型学力5メソッド 情報→分解→接続→再構成→視点操作→再出題の回路化 「内容理解」→「構造で捉える知性」 問いの形式が変わっても対応できる“構造的知性” 5つの技法を反復し内在化
05|変化応答力 問題形式や文体が変わっても“構造”で判断できる 「見たことある形式」依存→「構造抽出」へ進化 形式の違いに動じず、“意味の配置”を読み解く力 設問の再設計・視点スロットの拡張

保護者から見て安心感のある説明文

「この子、考える力はあると思うんです。でも、テストになると何かが足りない気がして…」そんな声を、私たちは多くの保護者の方からいただきます。知識はある、でも点にならない。努力はしている、でも結果に結びつかない。そのもどかしさの正体は、実は「構造を読む力」にあります。

本コースでは、ただ「解き方」を教えるのではなく、子どもたちが自ら「問いを読む力」を身につけることを目指しています。たとえば、設問文をただの質問として見るのではなく、「どんな思考のルートをたどって答えを導かせようとしているか」という“設計構造”として読み解く力。そしてその構造を逆算し、「どう書けば採点者が点をつけるか」を見据えた答案を構成する技術。これらは、知識や暗記では到達できない、本質的な学力の土台です。

出題者の視点で問い直す、採点基準から逆算して書く、そして初めて見る設問でも動じない構造的な読み方――こうした思考力は、急激に変化する入試形式や情報社会の中で、自分の頭で整理し、判断し、伝える力へと直結します。だからこそ私たちは、問題を“読む”ということを、文章や資料だけでなく、設問や選択肢の構造にまで拡張しています。

このような訓練を積み重ねていくことで、子どもたちは「設問に振り回されない安定感」を身につけていきます。どんな出題形式でも、根本にある構造を見抜いて対応できる。つまり、「未知の問いでも、読み取りの軸で判断できる」思考力が育つのです。

この力は、単なる入試対策にとどまりません。大学入試、小論文、レポート作成、社会に出てからのプレゼンや分析など、あらゆる「情報を扱う場面」で活かされる知性です。目先の得点を追うだけでなく、「変化に強い学びの姿勢」を身につけさせたい。そんな思いをお持ちのご家庭にこそ、私たちはこのコースを届けたいと考えています。

「一問一答で終わる勉強ではなく、本当に考える力を育てたい」「答えが合っているだけでなく、どうしてそう考えたかを言葉にできるようになってほしい」――そんな願いに、私たちは“構造を読む力”という新しい学力の軸で応えていきます。

保護者の方にも、学習内容・進捗・記述の変化を見える形で共有しながら、「今、なにが育っているのか」「どこを伸ばしているのか」がわかる安心の環境を整えています。知識の量ではなく、思考の構造で挑む力。受験を越えて、生きる力になる学びを、ここからご一緒に育てていきましょう。

 

 

 

🆕【01|合格者は「解答」ではなく「構造」を書いている】※拡張版

難関校を突破する生徒たちは、何が違うのでしょうか?

それは、彼らが「正しい答え」を書いているのではなく、「構造として正しい形」を再現しているという点です。

一般的な学習では、「この設問にはこの答え」「この語句を使えば得点できる」といった“表層の知識”で対応しようとします。

しかし、難関校の出題はそうした“暗記”や“対策の先読み”では通用しない、設計型・誘導型の問いで構成されています。

たとえば、選択肢問題であっても単純な○×判断ではなく、「問い文の構造」と「選択肢の配置」に論理的なトラップが仕掛けられている。

記述問題であれば、「書いてあることを言い換える」だけでは得点できず、評価者が求める論点構造を組み立てる必要がある。

このコースではまず、問題そのものを「読解対象」に変える訓練から始めます。

つまり、解く前に「この問いは、どんな仕掛けで構成されているか?」を見抜くトレーニングです。

■ たとえば、こんな問いが出たとき:

📘 問題文:

「資料AとBの違いに注目しながら、当時の人々の考えを100字以内で説明しなさい。」

💬 よくある解き方(表面型)

→「資料Aには○○が、資料Bには△△が書かれている。だからこう考えたのだろう。」(=要素の並列列挙)

✅ 構造を読む学びでは?

→ 「設問が“違い”に注目せよと指示している=対比構造の展開が必要」

→ 「資料AとBの“時期・立場・視点”を比較し、評価の変化として構成すべき」

→ 「100字=展開は1往復。だから“違い提示 → 意図読み取り → 背景補足”の順序で構成」

つまり、「構造の地図」を手に入れた生徒は、解答の“形”から正確に組み立てられるようになるのです。

■ 本コースが重視する“構造読み”の3ステップ

1要素分解

設問文の指示語/評価語/構成命令(「〜をもとに」「〜に基づいて」「違いに注目」など)を解剖し、「出題者が何をどう答えてほしいか」を“設計図”として可視化

2構造マッピング

問題文・資料文・設問文それぞれにある“情報の流れ”を図解化。「どこからスタートし、どこにたどり着くべきか」を構造として整理

3解答の構成パターン化

“問いのタイプ×情報の関係性”に応じて、適切な記述の「型」を選択する。これは、単なるテンプレートではなく、構造に応じて再構築可能な「型の運用」を指導します。

■ 解けるようになるのではなく、“読めるようになる”

ここで大切なのは、「解けるようになった」ではありません。

生徒たちは、「読めるようになった」のです。

問題文そのものが、「ある意図で設計され、ある論点へ誘導するよう構成されている」と気づいた瞬間、

受験生は“受け身の解答者”から、“出題者と同じ回路を持つ構造読解者”へと変化していきます。

そしてこの変化こそが、偏差値を超えた「設計的な知性」への第一歩なのです。

 

🧠【02|出題者視点で設問を再構成する訓練】拡張版

受験生の多くは、問題を目の前にすると「早く解かなければ」と焦り、“解答探し”に意識を集中してしまいます。

しかし難関校で求められているのは、「解く力」より前に、「読む力」。中でも重要なのは、「設問を見る視点を変えること」です。

■ 出題者が仕掛ける「問いの構造」に気づいていますか?

設問は、ただの“質問”ではありません。優秀な出題者ほど、設問文の中に構造化された思考誘導を仕込んでいます。

たとえば:

  • 「〜をもとに述べなさい」→ 情報の出発点が限定されている(根拠限定型)
  • 「〜の立場から考えて」→ 視点制御・思考枠の設定(主語操作型)
  • 「〜と比べながら説明しなさい」→ 対比構造の設計(情報フレーム操作型)

つまり、設問文には“答えのヒント”ではなく、“思考の方向性を制御する設計構造”が隠れているのです。

■ 本コースの中核:「設問を再構成する」トレーニング

本コースでは、設問を「ただ読む」のではなく、一度バラして組み直すという逆方向の訓練を行います。

具体的には:

✔ Step 1|設問の「指示語・評価語・論点語」を色分け

例:「資料AとBをもとに、異なる立場の考え方の違いを100字以内で説明しなさい」

  • 「資料AとB」=情報出発点
  • 「異なる立場」=比較対象の構造指定
  • 「違い」=対比型構成を求めている
  • 「100字以内」=論点の深さと構成量の制限

このように、設問そのものを“構造部品”として分解していきます。

✔ Step 2|設問の「意図マップ」を作る

設問文が「どんな回路を通して考えてほしいか」を出題者の脳内モデルとしてマッピング。どの段階でどんな情報を拾い、どんな順序で構成されるべきかを視覚化します。

✔ Step 3|設問を書き直すワーク

「この設問、もし自分が出題者だったらどう聞くか?」既存の設問を「抽象度を変えて再構成」する訓練では、生徒自身が問いの裏側を設計する視点を持つようになります。

■ この訓練で育つ“メタ読解力”とは?

設問は、本文や資料と同じく「読解対象」です。ただし、その読解には次のような視点が求められます:

  • 視点操作:設問が要求している“主語”は誰か?(例:登場人物・筆者・出題者など)
  • 思考フレームの規定:情報の読み取り方が“どの角度から”に限定されているか?
  • 論点移動の有無:「この問いで、本当に問われているのは本文のどこなのか?」

こうした視点を重ねることで、設問を「意味のかたまり」として捉える力、つまり設問構造読解力=メタ読解力が育っていきます。

■ 実際に現れる変化:設問文が“読めるようになる”と…

  • 回答時間が短くなる(不要な迷走が減る)
  • 記述問題の構成が論理的になる(自然な情報順序で書ける)
  • 資料問題や図表問題の「導入文の使い方」が上手くなる
  • 「自分が何を問われているのか」が明確になり、回答ミスが激減

結果として、得点力が安定するだけでなく、試験そのものの“読み方”が変わるようになります。

■ 出題者の「しかけ」を読む人が、“構造で勝てる人”になる

設問とは、単なる“解答の指示”ではありません。それは、出題者があなたに「どう考えてほしいか」という思考誘導の言語的装置です。その装置を読み解き、問いの裏側にある「出題者の視点」と「想定された思考ルート」に気づく生徒だけが、出題の構造そのものを逆再構成して、回答へと到達するルートを設計できるようになります。つまりこのセクションは、「答える人」から「問いを読む人」への進化の起点です。

 

📝【03|採点基準を逆算する:合格は“評価軸”で決まる】拡張版

どれだけ時間をかけて考えたとしても、どれだけ内容が良かったとしても“採点されない構成”で書かれた解答は、点になりません。

これは、記述問題や論述問題における最大の非対称性です。

「正しいことを書いたのに点が入らない」

「友だちと似たようなことを書いたのに、点数に差が出た」

…そうした経験があるなら、そこには必ず“評価軸とのズレ”があります。

■ 「答え」ではなく「評価軸との一致」を書けているか?

採点者が見ているのは、表面的な語句や言い回しではありません。彼らが持っているのは、「どこをどう書いていれば、どのくらいの点を与えるか」という採点パターン表=評価軸マップです。

たとえば──

📝 記述問題:

「筆者の主張を踏まえたうえで、自分の考えを100字以内で述べなさい。」

生徒A:

→ 主張をなんとなく言い換えたうえで、自分の意見を自由に書いた(→減点)

生徒B:

→ 指定されたキーワード・構文・論理展開に沿って記述(→満点)

違いは、評価軸を“意識したかどうか”

合否を分けるのは、能力よりも「採点者の読み筋を想定できるか」という“構成技術”です。

■ 本コースが行う「採点者の視点を再現する指導」

本コースでは、すべての記述・論述問題に対して、「評価軸」「採点パターン」「減点ポイント」を明確に分析し、それを生徒と共有します。

🔹 評価軸の可視化

  • 解答モデルの「どこで何点が入るか」を分解
  • 記述の構成順序と得点の関係性を図解
  • 採点者が“何を見て”加点するのかを明示

🔹 減点パターン分析

  • よくある“惜しい記述”の構造
  • 内容は合っているのに点が入らない例
  • 「語順のズレ」「視点の誤解」「論点の未接続」などを具体指摘

🔹 採点ロールプレイ

  • 生徒自身が“採点者役”となり、他者の記述を評価
  • 評価者の視点で構成を読み取る訓練
  • 自分の記述に“読み手の視線”を内在化させる

こうして、「書く力」ではなく「読ませる力」「採点される力」が鍛えられていきます。

■ 記述問題における“見えないルール”を言語化する

記述で点が取れる生徒は、「型」を使っているのではなく、“構造”を理解したうえで再構成しているのです。

具体的には:

  • 「主語→根拠→評価→自分の立場」の順に書く
  • 指定キーワードの配置と周囲の文脈との整合性を保つ
  • 指示語の使い方で論理の接続を明示する
  • 回答全体を“段落”ではなく“評価回路”として設計する

本コースでは、こうした評価軸に則った構成法を明文化・図解化し、生徒自身の言語に落とし込む訓練を行います。

■ 採点設計を読める子は、書く前から“合格に乗る答案”を構成できる

評価される文章とは、「うまい文章」ではなく、「採点構造に乗る文章」です。

そのために必要なのは、書く“前”の段階で、

  • この問いの評価ポイントは何か?
  • どこに答えの核を置き、何を補足として書くべきか?
  • 減点されるリスクのある構成は何か?

という“構成設計者としての視点”を持っていること。

この視点を持てるようになった生徒は、記述問題に対して「怖くない」と言うようになります。なぜなら、「答え方の中に、評価される構造がある」という感覚をつかんでいるからです。

■ 採点者の脳内を“再現できる”ことこそ、構造的な合格力

難関校合格とは、「知識があるか」ではなく、「評価構造を再現できるか」という試験構造上の能力に近い。それはまさに、「試験とは何か?」を問い直し、“採点されるとはどういうことか”を読解する力に他なりません。

合格答案は、偶然の産物ではなく、評価軸の上に乗る“再現可能な構成物”なのです。

 

⚙️【04|“構造型学力”を身につける5つのメソッド】拡張版

偏差値では測れない「思考の深度」がある。どれだけ語彙を覚えていても、計算が速くても、“構造”を捉えられない子は、必ずどこかで伸び悩む。それは、与えられた情報を「情報のまま」処理しているから。

本質的な学力とは、情報を「構造」に変換し、再配置できる力――つまり、構造型学力(Structure-based Literacy)です。

本コースでは、この力を体系的に育てるために、5つのメソッドを中心に指導を行います。

✅ Method 1|要素分解:設問や資料を「素材」に還元する

すべての問題・資料・設問文には、「思考素材」としてのパーツが存在します。このメソッドでは、問いや資料文を論理単位に分解し、

  • 主語は誰か?
  • 指示語はどこを指すか?
  • 対比・因果・列挙の関係はどこにあるか?

など、情報の部品化・関係化を行います。

📌 たとえば…

ある資料問題に「Aの変化とBの影響について説明せよ」とあれば、

  • 「Aの変化」=時間軸で変動した要素
  • 「Bの影響」=因果的関係としての対象
  • 「説明せよ」=論理的因果の再構成を要求

という形で要素を抽出・整理し、初期構成の骨組みにします。

✅ Method 2|論理の配線:バラバラの要素を“線でつなぐ”

分解した要素を、ただ並べるだけでは思考にはなりません。本メソッドでは、「どの情報とどの情報が、どの論理でつながるか」を図解的に整理します。

  • 因果関係(なぜ?)
  • 対比構造(どう違う?)
  • 包含・分類(どこに属する?)
  • 展開・転換(どこで視点が変わる?)

これにより、生徒の中に「意味の回路」が構築されていきます。

📌 演習例

同じ内容の文章を、

①時間順に並べて読む

②因果関係順に並べて読む

③立場の違いでグループ化して読む

…という複数の回路を意識させることで、読みの柔軟性と深度が格段に上がります。

✅ Method 3|思考回路の設計:出題者の思考ルートを再現する

思考は「移動」です。どの地点からスタートし、どこへ向かい、どのようなルートをたどるか。その“経路”を逆方向からたどり、再設計するのがこのメソッドです。

出題者は、

  • 情報の提示順序
  • 設問の並び方
  • 引用文・資料の配置

などを用いて、受験生の思考を誘導しています。

この設計に気づき、それを再現・模倣することで、生徒は「答える側」から「問いを動線ごと再構成する側」へと成長します。

✅ Method 4|視点の配線:“見る位置”を切り替える力を鍛える

難関校の出題は、単に知識を問うのではなく、「どの視点で、どの立場からこの情報を見るか」を切り替えさせる問いが中心です。

たとえば:

  • 「登場人物の視点」→ 主観的読解
  • 「筆者の意図」→ 客観的・構成的読解
  • 「出題者の意図」→ メタ読解
  • 「第三者の立場」→ 評価・分析視点

本メソッドでは、こうした視点の切り替えを構造的に分類し、操作できる状態にすることを目指します。「主語を変えれば、見える景色が変わる」という感覚を、論理演習と図式演習を通じて獲得させます。

✅ Method 5|問題の再構成:見慣れた問いを“設計し直す”

仕上げとして、私たちは「問題の再構成」を指導します。これは、すでに解いた問題を、

  • 抽象度を上げて言い換える
  • 別の切り口で出題文を作る
  • 評価観点を変えて再設定する

というように、「出題者の手口で再編集」する学びです。

📌 例:

「この人物の行動を説明せよ(80字)」

→ 「この人物が○○という価値観を持つ理由を、文脈に即して論述せよ(100字)」

→ 「その価値観が現代においてどんな意味を持つか、あなたの考えも加えて説明せよ(120字)」

こうして、1つの問いを「問いとして設計し直す力」が育ち、応用力・再構築力・設計的知性が形になります。

🔁 5メソッドが織りなす、“構造的な学力回路”

この5つのメソッドは、それぞれが独立した技術ではありません。分解→接続→再現→視点操作→再構成という循環的な知の回路として機能することで、「どんな形式の問いにも、構造で応答できる」知性が育ちます。

この力こそが、変化に強く、知識に依存せず、“学力を設計できる人”になるための基盤=構造型学力なのです。

 

🔄【05|構造を読む人は、変化にも強くなる】拡張版

難関校の出題は、年々「予測できない構造」へと変化しています。それは、出題内容だけでなく、設問形式・資料構成・語り口調・視点の切り替えといった、「問題そのものの設計思想」が変化しているからです。

では、どんな生徒が“変化する問題”にも対応できるのでしょうか?それは、「知識」ではなく「構造」を読み、判断の軸を内側に持っている生徒です。

■ 変化に対応できない学力とは?

一般的な学習では、“正しい解き方”や“よく出るパターン”に依存することが多く、それ自体が「形式の固定化=設問に対する反射的応答力」につながります。ところが、問題が少しでも形式を変えた途端に、

  • 何を聞かれているのかわからない
  • どこに注目すればいいのかがズレる
  • 自信のある単元でも点が取れない

という状態に陥るのは、「構造ではなく表面」だけを読んできた結果です。

■ 「形式の変化」に動じない人の共通点

では、出題形式が変わっても揺るがない生徒の特長とは?それは、「情報や設問を“フレーム”で読む習慣」があることです。

📌 例:

ある年の記述問題で、例年使われていた「AかBかを選び、理由を書く」形式がなくなり、「資料Cをもとに、筆者と反対の立場から100字で反論を構成せよ」という形式に変わったとします。このとき、

  • フレーム思考のある生徒は、設問の構成タイプ(反論型・立場操作型・指定資料型)を素早く判断し、 構成の“道筋”を逆算して対応します。
  • 一方で、パターン依存型の生徒は、「見たことない形式だ」と戸惑い、答えの出し方が浮かびません。

この差は、“問題を型で見るか、構造で見るか”の差なのです。

■ 変化耐性=フレーム設計力

本コースで育てている「構造を読む力」は、実はそのまま「変化への耐性」につながっています。それは以下の3つの特性によって成立します:

① 再構成力(=問題を分解・再設計できる力)

→ 設問や資料が変化しても、「要素・指示・構成」の基本構造を見抜き、“自分が答えられる形”に再編集できる力を育てます。

② 視点スロット(=視点の切り替えを操作できる)

→ 「筆者の視点」「出題者の意図」「第三者の価値観」など、複数の視点スロットを持つことで、想定外の設問構造にも柔軟にアクセスできます。

③ 評価フレームの内在化

→ 採点基準や記述の評価構造を内面化しているため、新形式の設問でも“評価される構成”を逆算して書けるようになります。

■ フォーマットは変わっても、“意味の配置”は変わらない

重要なのは、難関校の問題がいかに形式を変えても、その背後にあるのは必ず「構造としての問い」である、ということです。

  • 設問が誘導している方向性
  • 情報の配置と回路設計
  • 回答の構成に求められている順序と視点

これらは、問題の見た目が変わっても本質的には変わりません。つまり、表現が変わっても「読む力」が構造レベルに達していれば、本質的な対応力が持続するのです。

■ 「観点のスロット化」こそ、変化に応答する知性

私たちが育てたいのは、単に「模試で高得点を取れる子」ではありません。むしろ、初見問題や未知の設問形式に対しても、構造的に応答できる設計者的知性を持った子です。それは、状況に応じて適切な“観点”を切り替えられる柔軟性、すなわち観点のスロット化(Slot-based Thinking)に支えられた力です。

この力は、試験だけではなく──

  • 読書の仕方
  • ニュースの読み解き方
  • 大学での講義ノートの取り方
  • 社会人としてのレポート・会話・分析

…すべての「情報と向き合う場面」に応用されていきます。

■ 構造を読む力は、“変化を超える力”である

知識や技術は、変化に弱い。けれど、構造を読める人は、変化の先を見据えて、自らの解答構造を創り出すことができます。難関校入試で問われているのは、まさにそうした力です。

そしてそれは、社会のあらゆる場面でも通用する、「構造で生きる力」なのです。