都立高校データ②出題形式

項目 指導の方向性 活用データ/トレーニング例 生徒が得る力 学習効果への影響 入試・将来への応用
指導方針 「出るところ」にしぼった戦略的な学習設計 出題頻度表/単元別配点マップ/3年分過去問の出題記録 「やるべきところ」に集中できる/迷いのない学習 学習の優先順位が明確化→学習効率・得点率ともに向上 限られた時間の中で成果を出す、戦略思考の基礎づくり
テーマ設計 頻出分野・高配点設問にフォーカスし、学習順序と優先度を最適化 配点別優先順位シート/A・B問題分類/出題テーマ予測ワーク 入試本番で“確実に点になる領域”に強くなる 合格点に直結する学習配分ができ、無駄のない準備が可能 試験・模試・面接など、出題意図を見抜く力にも通じる
資料活用力 問題・グラフ・資料文の設問構造から「出題意図」を見抜く力を育てる 設問分解演習/条件整理ワーク/選択肢構造分析 問われていることを正確に読み取る/出題パターンの感覚が育つ 問い方に惑わされず、冷静に「何を聞かれているか」に集中できるようになる 情報読解・条件整理・データ分析などにも応用可能
表現手法 記述・短答・選択など、設問形式に応じた「得点型の答え方」を理解させる 設問形式別テンプレート/部分点・加点分解ワーク/減点ポイント確認 「この問いにはこう答える」型ができ、記述や短答でも失点を防げる 問題形式による取りこぼしが減り、得点の再現性が高まる 採点を意識した答案構成→記述式入試やレポート・自己PRにも有効
学びの接続性 得点戦略を通して、「今何をすべきか」「どこに集中すべきか」を学習全体とつなげる 逆算学習シート/現在位置×目標点グラフ/直近模試分析ツール 自分の得点戦略を理解し、行動に反映できる力 点を取るための行動変化が起こり、学習に対する自律性が高まる 合格後の勉強計画・進路選択・自己管理型学習の習慣化に発展

形式別演習と本番対応力の最適化

都立高校入試は、「知っているか」よりも「出題形式に合わせて、どう答えるか」が問われる入試です。
とくに記述・選択・資料読解などの形式では、**採点基準を意識した答え方=“点にする技術”**が必要です。

この第2層では、以下のような本番対応力を鍛えていきます:

  • 選択肢問題では根拠をもとに“消去→選択”する処理スキル

  • 記述では「主語+理由」「因果構造」「一文完結型」などの書き方の型の習得

  • 模試や過去問を活用しながら、時間配分・解く順番・優先度判断などの得点戦略を確立

どれだけ内容を理解していても、「問われ方に合った答え方」ができなければ点にはなりません。
だからこそこの層では、都立高校入試の形式に**“慣れる”だけでなく、“使いこなす”力**を個別に仕上げます。