2025年度夏期講習開講

私たちの教室が大切にしていること

― 知を深め、自分と世界をつなぐ ―

私たちの教室では、「学ぶこと」を通じて、生徒一人ひとりが自分らしく考え、行動し、他者と信頼関係を築いていくことを大切にしています。知識を得る過程の中で、自分の頭で深く考え、自分なりの納得を重ねながら、周囲と理解し合える力を育むこと──それが、どんな時代を歩むとしても、自分自身を支え、世界とつながるための確かな土台になります。

●自分の考えを持ち、判断する力を育てる

日々、多様な情報が行き交う今の時代、自分の中に「考える軸」をしっかり持つことが学びの出発点です。国語や英語では、ことばの奥にある意味や心を読み取る力を、数学や理科では、筋道を立てて物事を整理し捉える力を、社会では、出来事や制度の背景にあるつながりを見通す力を、丁寧に育てていきます。こうした力は、自分自身の判断を支え、状況を自ら選び取っていくための“知の防御力”として働いてくれます。

●他者と協調し、しなやかに歩む力を育てる

学びの場には、先生との対話、友人とのやり取り、さまざまな人との関わりがあります。こうした時間の中で、生徒たちは「自分の考えをどう伝えるか」「相手の思いをどう受け取るか」を少しずつ身につけていきます。考えを共有し合い、視点の違いを受け入れながら、よりよい関係や進み方を見つけていくことは、これからの社会を生きるうえで欠かせない“知のしなやかさ”となって、生徒の内側に育っていきます。

●学びを通じて、未来をつくる力を育てる

自分を知り、世界の構造を理解し、他者と関わる中で、「どのように生きていきたいか」を考える、生徒にとってとても大切なことです。知識を積み重ねることに加えて、問いを立て、答えを探し、つながりを見出す学びの中で、生徒たちは、自分の進みたい道を自然と描いていきます。未来の社会で、自分らしく、力強く、穏やかに歩んでいくための力──私たちの学びは、その力を一歩ずつ育てていくプロセスです。

 

高校受験夏期講習

大学受験夏期講習

中学受験夏期講習

 


高校受験夏期講習

― 思考の構造に触れる学びへ ―
現代の入試、そしてその先にある社会の問いは、年々、見た目以上に構造が進化しています。求められているのは、従来の「知識量」にとどまらず、知識をどのように捉え、どう位置づけ、いかに接続するかという、思考の柔軟性と構造的な運用力です。

私たちが育てたいのは、「正解を導く力」に加えて、問いの背後にある意図や設計を読み取る力です。この問いがなぜこの順で置かれているのか。この語句がなぜ選ばれているのか。その背景にある出題者の思考や設計に目を向けることで、知識は「点」から「線」へ、さらには「構造」へと展開していきます。

学びの本質とは、知識という素材を、自らの内面で構造的に再配置し、文脈の中で意味を再定義することです。このような学びのプロセスは、問題演習の繰り返しと組み合わせることで、より豊かに育ちます。

私たちは、教科ごとの知識を一つずつ積み上げると同時に、それらを“構造化された問いとの対話”として再設計しています。問いは、答えを得るための道具であると同時に、思考の軸や視野を広げてくれる存在です。

各学校が出題を通して示しているのは、単なる設問ではなく、「どのような力を育てたいか」という明確な教育観です。配点や設問の形式には、その学校が大切にしている価値観が込められており、その意図に気づき、自分の学びとつなげられる力は、入試を超えた学力の核となります。

こうした視点を持つことで、制度や文脈、情報の配置に込められた意図を丁寧に読み解き、自らの立場や視点を整理しながら、よりよい判断や思考を重ねていく力が育っていきます。

教育とは、「結果」だけでなく、「構造」や「視点」、そして「思考の様式」を育み、それぞれの子どもが自分なりの“問いの持ち方”を築いていく道のりです。この夏、私たちはその根幹にしっかりと向き合いながら、子どもたちの中に、“学びを再構築する力”をともにつくりあげていきます。

 


高校生夏期講習

― 知と構造にふれる、夏の時間 ―
学びとは、知識の獲得にとどまらず、それがどのような構造の中に位置づけられ、どのような文脈をもって私たちの思考や社会と交差していくのかを見つめる営みです。夏という季節は、その問いを立て直すにふさわしい、静かで深い時間をもたらしてくれます。私たちの夏学期は、教科や試験という枠を超えて、問いの構造・知の再配置・思考の再構築といった過程を通じて、生徒一人ひとりが自らの学びの軸を獲得することを目指しています。学力とは、単に知識を積むことではなく、思考がその知識をどのように組み替え、表現へと展開していくかという、知の運動の軌跡です。また、表現とは、自己の経験や関心を、社会的文脈の中で言葉として整えるプロセスであり、それは進学に限らず、今後の対話や選択の基盤となります。この夏、私たちはそれぞれの問いの背後にある構造へと目を向け、制度や形式をただ受け入れるのではなく、その“なぜ”を読み解こうとする姿勢を大切に育てていきます。「今、自分はなぜこの問いに向き合っているのか」その根源的な問いにふれることができるとき、学びは一つの作業から、思考の文化へと変容します。夏期講座という時間が、それぞれにとっての「考えるという行為の輪郭」を描き直す契機となることを、私たちは心から願っています。

共通テスト・一般入試における知の評価は、記憶や演習を越えて、いかにして既知を再構成し、他者に応答可能な形で差し出せるかという“思考の運用性”が問われます。ここでは、知の並びを読み直す力が育まれます。

推薦入試が求めるのは、経験を語ることではなく、経験を言語によって秩序立て、社会的な価値と重ねていく表現の設計力です。思考は、語られることによって初めて公共性を帯びていきます。

定期テストという枠組みもまた、一つの制度的なメッセージであり、それは教育観の縮図でもあります。その構成を読み解くことで、学校における学びの“再文脈化”が始まります。

語学は記号ではなく、世界と出会うための枠組みです。英語の学習は、異なる思考様式への橋をかけ、自らの認識構造を更新する行為でもあります。ことばは運用力であると同時に、存在のかたちでもあります。


小学生夏期講習

― 子どもが自分の思考に出会う、夏の時間 ―
私たちは、学びという行為を、単なる情報の蓄積ではなく、「意味との出会い」「問いの構造化」「自己との接続」という複層的な営みとして捉えています。そして、日々のカリキュラムから一歩引いた視点を持てる「夏」という時間は、その学びの背景にある構造や意図を見つめ直し、思考の原点にふれる貴重な季節でもあります。この講座群は、学力の強化や入試対策といった目的に向かうだけでなく、その道のりの中で「どう考えようとしているか」「知識がどのように言葉に変わっていくのか」という
思考の動線=学ぶことの設計図に気づくことを主眼としています。教科ごとの理解を深めることはもちろんのこと、その一つひとつが、「なぜ今この問いが存在するのか」「どのような意図でこの形式が与えられているのか」といった出題の設計思想・学習の構造的背景に触れていく視点を提供します。自分が“学ばされている”のではなく、自分が“考える側”へと移行していく──その内的な転換のきっかけを、この夏の時間に宿らせたいと私たちは考えています。

◇ 三つの思考領域 ― 子どもの知性を編むために
Ⅰ|“発見する知性”──最難関受験に向けた再構築型思考の土台
知識は、それ単体で完結するのではなく、文脈によって再構成されて初めて「考えるための材料」となります。この講座では、最難関中学入試に向けて、既知を問いにあてはめるのではなく、問いを読み解いて知識を組み替える力に光を当てていきます。国語においては、「段落構成の意味」や「表現の配置」に内在する意図を読み解き、算数では、「図や式の裏側にある構造」を可視化しながら思考の手順を明確にしていきます。理社においては、事実を記憶するのではなく、「事実と事実の関係性」に注目し、それを自分の言葉に変換し直すことで、「意味を所有する知」へと昇華させていきます。

Ⅱ|“伝える知性”──附属型進学に求められる構成・表現・順序の力
思考は、語られないかぎり、世界と交わることはできません。この領域では、「自分の考えを持つこと」から一歩進み、それを他者と共有可能なかたちへと変換していく構成力・編集力・伝達力を育てていきます。図や資料から読み取れる意味を正確に掬い取り、それを順序立てて言語化していくプロセスは、単なる記述力ではなく、「他者との共通言語」を紡いでいく知的行為です。話す、書く、説明するという営みは、他者とのつながりを前提とした思考の社会化にほかなりません。夏という時間のなかで、子どもたちはそれぞれの言葉を持ち寄り、「なぜそう考えたのか」「どの順番がもっとも伝わるのか」という探究を通じて、思考を他者に開く力を少しずつ獲得していきます。

Ⅲ|“実感する知性”──補習という名の再接続と構造化
補習は、単に“できなかったこと”を埋める時間ではなく、「わかるという体験」を自分の思考の中に取り戻していく時間でもあります。見失っていた理解、ズレていた視点、取りこぼしていた文脈に、もう一度静かに触れること。そのなかで、子どもたちは“学び直し”ではなく、“学びの再発見”を経験していきます。読解では「筆者の意図」を、算数では「条件の読み替え」を、理社では「生活と知識のあいだの接続点」を。それら一つひとつの再確認は、自己認知の解像度を上げ、“わかったつもり”ではなく、“納得できた”という実感へと導きます。

 

夏期講習の詳細につきましては、教室までお問い合わせ頂ければ幸いです。

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